「自分の『可能性を広げる』ための挑戦」

05島屋祥貴_写真

中小企業診断士を目指した理由

理由は、将来にむけてスキルアップにつながる挑戦が必要と感じていたからです。私は大手メーカーのグループ企業に属しています。私が当時担当していた業務やそれまで培ってきた経験・キャリアは、特定の領域に偏っていました。その現場で得たスキル・経験を自己評価したとき、キャリアアップの可能性を感じられず、現状の延長線上にいては将来大変なことになるのでは?という強い危機感を持っていました。人並みの努力では達成できない何かにチャレンジし、スキルアップする必要性を強く感じていました。そうしたとき、NHKの「資格はばたく」という番組で“幅広い企業経営の知識を持つ”中小企業診断士のことを知りました。もともと企業経営や事業活動の領域に関心が高かったこともあり、学習内容が興味深く、「これだ!」と思いました(2次試験が不合格に終わったあとの受験校探しでTBCの説明会に参加した際に、当時の番組講師がTBCの山口先生であったことを知りました)。

なぜ、TBC受験研究会を選んだか

大きく分けて3点あります。

まず1点目は、【模範解答】です。TBCをはじめて知ったのは、2次試験後に受験校各社の模範解答を集めていたときです。本試験のあと、当時受講していた受験校の模範解答をまず確認しました。しかし、「なぜそんな解答になるのか」が解説を読んでも私にはしっくりきませんでした。そこで他の受験校5社の模範解答を見比べた結果、TBCの模範解答が最も2次試験の与件文や設問文、1次試験の知識にもとづいた解答であるように感じられ、直感的に自分の感覚にあった学習プロセスが得られると思いました。

次に【価格】です。受験校で学習を行うには、それなりの出費が必要になります。2次試験再挑戦のための受験校選びで、継続割引のある最初にお世話になった受験校や、びっしり詰まったカリキュラムの代わりに高価格な受験校など、選択肢はいくつかありました。ただ、そのなかでもTBCの受講価格は、最もリーズナブルな価格でした。カリキュラムも私にとって詰め込みすぎに感じず、じっくり復習する時間も確保できそうでちょうど良い量と感じられました。

3点目は、【指導内容と合格後のフォローアップ】です。はじめての2次試験が不合格に終わった私にとって、2次試験は「つかみどころがなく、合格を勝ち取るための道筋が見えない」試験でした。当時、セオリーに則って、過去問を中心とした学習を心がけていましたが、不合格となった結果から過去問だけでは合格が難しいとわかりました。自分にあった具体的な解法や合格に近づくための知識を得る必要がありました。そうした中で【具体>抽象>具体のメソッド】や【1次試験知識・中小企業白書を重視した解答のアプローチ】は私にとって理に適っていると共感でき、「習得によって合格に近づける」と思えるものでした。加えて、試験合格を目指すだけでなく、合格後にもキャリアアップセミナーやライティングセミナーなど、診断士として活躍するためのフォローアップが用意されている点がとても魅力的でした。

TBC受験研究会活用法(講義・教材・書籍・特別講座・模擬試験等)

それぞれ説明させていただきます。

講義:

講義の音声や演習の解説(DVD)を移動中でも視聴できるようにして、何度も解説を聞き返し、メソッドを解説する板書を見返しました。講義では【具体>抽象>具体】のプロセスをTBC独自の過去問改題やオリジナル事例などを題材に、具体的な内容(設問)をどのように抽象化(知識を活用して補完・分解)し、具体化(与件を活かした解答の組立て)するのか、を繰り返し演習します。これを更に何度も聞き返し・見返すことでTBCのメソッドと知識を自分に定着させました。

教材・書籍:

講座開始から2次試験直前まで活用し続けたのは、2次速習テキストの”ブロックチャート”です。ブロックチャートは2次試験に必要な知識がコンパクトにまとめられた事例別の知識体系(テキスト1ページにパワーポイント2スライド分の情報量)です。私の場合、それに対して演習問題で学んだ内容を追記し、自分なりに情報を充実させていきました。このブロックチャートをスマートフォンでいつでも参照できるようにし、すきま時間や、ふと「あれ何だっけ?」と思ったときの復習に使っていました。本試験では、ブロックチャートの内容を切り口に解答できたことを覚えています。(特に平成27年事例Ⅰではその傾向が顕著でした)

テキスト以外には、手厚い添削コメントを復習に活用しました。演習添削では設問1つ1つに2~3行の添削コメントがしっかりと書いてもらえます。知識のインプット不足への反省はもとより、各事例別に横断的に添削コメントを見返し、自分の悪いクセを見つけることに役立てました。具体的には、得点が伸びない事例の演習を前回・前々回の添削コメントをまとめて見返し、「与件を活用せずに知識偏重で解答すると抽象的な解答になり、事例企業にとっての診断・助言にならないこと」や、「80文字以上の解答字数の場合、複数の切り口で解答しなければ与件分析や知識が不十分となり得点が伸びないこと」など、自らの改善点を経験的に気づくことができました。

特別講座:

私は必要に応じて特別講義(スクーリングオプション)を受講しました。スクーリングオプションにおいては先生方の直接講義や受験生同士のグループワークが受けられます。それにより自分の弱点を個別に補強することだけでなく、講師や受験生の方々と直接会話することによってモチベーションを再浮上させる機会を得ることができました。

中小企業診断士を目指す方へのメッセージ

4つに分けて書かせていただきます。

●診断士試験で得られたもの

中小企業診断士試験では、1次試験で7科目にわたる幅広い知識、2次試験で1次試験にて学んだ知識に加え、読解力/論理的思考力/記述力が求められます。その負担は大きいです。しかし、これは逆に言うと、知識が増えることともに、読む/考える/書くための能力を鍛える機会にもなりました。

また、1次試験対策(中小企業経営・中小企業政策)の学習や2次試験の受験対策で中小企業白書に目を通すようになりました。それによって中小企業が置かれている現状を知ることとなり、将来的に中小企業支援を通じて世の中に貢献したい、という気持ちが芽生えました。広範にわたる学習範囲・覚える知識量に圧倒され、ややモチベーションが下がった時期に、ある講師から「知る事から始まることもある、だからインプットは大切だ。」というアドバイスを受けましたが、まさにこのことだと思っています。体系的な知識を幅広く獲得することにより、新たな気づきが得られ、現在の業務に取り組む視点や将来に向けた考え方の質が上がったように思います。

さらに、学習の過程において同じ目標をもった勉強仲間と出会い、受験への挑戦を決意しなければ得られなかった友人ができました。合格後も合格同期の方々や先輩診断士の方々との交流機会もあり、受験勉強中から合格後にいたるまで多くの刺激を得られています。

●学習にあたって心がけること

一言で表すと「素直さ」だと思います。1次試験でも2次試験でも過去問を中心に学習することです。過去に問われた内容を知り、あくまでも過去問の設問内容のレベル感に沿うという観点で素直な学習をすすめてほしいです。また、受験校の先生方からのアドバイスや演習の添削コメントを素直に受け止め、復習ややり方の見直しに活かしてほしいです。

私が2度、2次試験で不合格になった大きな敗因は「自分なりのやり方」を捨てきれなかったためだと考えています。不合格になった当時もなるべく素直にアドバイスを聞くつもりではいましたが、それに徹することが十分でなかったと自己分析しています。これまでの経験・自分の考え方を活かすことよりも、「これまでに自分になかった考え方を、試験勉強を通して得る機会」と思って取り組んでほしいです。私の合格にはそれが必要でした。

●最後に

難関資格である中小企業診断士への挑戦を決意したときの想いを大切にしてほしいです。目指す動機は、コンサルタントとしての独立や、スキル向上による企業内診断士として活躍、自分の将来を見据えて経営者としての礎を築く、などそれぞれの想いがあると思います。その一方で、それまで努力の甲斐なく、結果がなかなか出ないこともあると思います。私もそうでした。2次試験は2回、不合格通知を受取りました。けれども、最初の想いをもう一度振り返り、なんとかふんばり3度目で合格を獲得できました。私がこの合格体験談を書いている時期は口述試験の合格発表から数週間しかたっていませんが、2015年12月11日の筆記試験合格を起点として、職場での業務範囲や社内外の交流関係の広がりを少しずつ実感しています。私の最初の目的だった『可能性を広げる』に繋がっているように思います。

学習力も多く、長丁場になる大変な資格試験ではありますが、どうかがんばってほしいです。そして、機会があれば共に診断士として活躍しましょう。