平成28年度 事例Ⅰ出題企業 A社への直接取材から見えた事実

統括講師が自ら、親交の深い熊本へ

TBC受験研究会の事例問題作成チームによるオリジナル事例問題の“的中率”を高めるべく今年も事例企業を取材

  1. TBCメソッドで得点UPを目指す
     TBC受験研究会では、受講生の皆様の2次試験本番での得点力を向上させるべく、元試験委員のアドバイスからヒントを得た“TBCメソッド”において、制限時間内で、より簡単に、より速く解答できるようになるために、「具体→抽象→具体」と「抽象化ブロックシート」を中心とした考え方や手法を紹介しています。
  2. 平成28年度も的中
     TBC受験研究会の2次集中DVD通信講座を受講した方が、さらに高得点を獲得するため、答案練習の“的中率”を高めるべく、実在する企業への取材を通じて、本試験問題と実際の企業とのギャップを分析し、オリジナル答案練習を作成しています。今年も事例Ⅱでは、類推問題の“第3問の設問要求の文言まで”も的中させ、一般の得点から、さらに“20点アップ”に貢献できました。
  3. 事例ⅠのA社は熊本に実在
     近年、類推問題が多く、難易度が高くなっている事例Ⅰの企業をですが、平成28年度のA社を突き止めることに成功しました。そこで、試験委員の作成する本試験問題と、実在企業とのギャップを分析すべく、事例ⅠのA社(熊本)へ統括講師自ら取材に行きました。

    以下、文章は統括講師山口が執筆

事例Ⅰ 出題企業A社 城野印刷様 訪問

 往路は、新年早々に大学のマーケティングの講義で訪問する福岡で、地元のコンサルタントと顔合わせの後、九州新幹線で熊本に向かいました。飛行機の本数が多いため、東京からのアクセスが良く、市街地に近接した福岡空港から熊本駅へは最短で約50分で到着するため、九州新幹線ができてから、飛行機の時間をあまり気にすることなく移動でき、便利になりました。 

東京から博多、そして熊本へ

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平成28年度 事例Ⅰ出題企業 城野印刷所様 訪問

 数年前に、親会社の経営教育総合研究所が受注した、中小企業基盤整備機構の卸小売連携支援事業の熊本流通団地における卸売業の経営者向け研修や、その後実施した黒川温泉組合へのコンサルティング以来、親交が深い、熊本商工会議所の部長と、地元広告代理店の社長とともに、城野印刷所を訪問しました。

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まもなく100周年を迎える熊本の名門企業

 まもなく100周年を迎える熊本の名門企業である城野印刷所は、社屋だけでなく敷地面積もとても広く、正面すらもカメラに入りきらない大きさでした。玄関から建物の裏手に回り、印刷工場を通り、さらに、営業部門や総務部門の従業員のみなさんが働いているオフィスを通り、社長室へ向かいました。

 社長室への企業内の導線は、工場の現場と各部門の現場を全て通るようになっており、社長と従業員が毎日顔を合わすことになり、経営者と従業員との近接性を高める設計になっていました。※当然のことながら、社内は撮影NGでした。

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5代目の城野社長と事例Ⅰの問題を見ながら意見交換

 城野社長とは、持参した事例Ⅰの問題用紙をお互いに確認しながら、実際に自社で取り組んでいること取り組んでいないことについて、意見交換をしました。

 特に、城野社長が一行ずつ事例問題を読みながら確認し、段落ごとに、その当時の社長(先代)が取り組んでいたことの結果や戦略的な視点、実際の成功体験や困難への直面などについて熱く語る姿に感銘を受けました。たった3ページの与件文章ですが、行間が満たされていくうちに、ペーパー試験である事例問題が、100周年を迎えようとする城野印刷所の社史のように思え、今まさに、この地で活動している企業なんだと実感しました。

 特に将来について問うような類推問題については、私自身の見解と、実際に経営に携わっている城野社長の見解とで、様々な切り口から意見交換ができ、私自身もとても勉強になりました。

 5代目の城野社長と歴代社長は、常に将来の方向性について、しっかりと事業計画書を作成し、戦略を実行されていました。現実の戦略と試験委員の先生の出題意図とのギャップが浮き彫りになり、出題者である試験委員の先生が、2次試験で、何を問い、何を答えて欲しいのかが、明確にわかりました。

 このことを踏まえることで、これから作成するTBC受験研究会の答案練習(オリジナル問題)は、さらに的中率の精度が高められると強く実感しました。早速、TBC受験研究会の事例問題作成チームと次年度の答案練習の作成についてのミーティングを行います。

取材内容の詳細は2次の講座説明会で紹介する予定です。もちろん、すでにお申し込みされた方には、答案練習の講義DVDの中で、実際のオリジナル問題に取り入れた試験委員の先生の思考とともに紹介していきます。

2時間の白熱した意見交換の最後に

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 城野社長は、とても気さくな方で、私が献本した、早稲田出版の速修テキストともに記念撮影に応じてくれました。
 「今回の震災をきっかけに、自分たちが率先して前に向かって進んでいかなければならないと腹をくくることができた」という経営者としての力強い決意の言葉が印象的でした。
 お忙しいところ長時間の取材に快く応じていただき、誠にありがとうございました。

熊本から東京へ

 復路は、往路とは異なり、熊本空港から帰路につきました。以前から交流のある地元で有名な企業の社長(この企業は過去の事例Ⅱに出題された企業の競合企業)に送迎され、熊本市内から熊本空港へ向かいました。道中の社内では、社長が新規に立ち上げたソーラー発電を含むエネルギー事業について情報交換を行い、今後の戦略について共有できました。次回は、こちらのコンサルティングで訪問する予定です。

※前日は、この企業のソーラー発電事業の創業懇親会で、地元金融機関の支店長、設置施工を担当した企業、地元建設会社、各士業の先生方など多種多様な方々と貴重な時間を過ごしました。一つの事象でも、それぞれの立場から発せられる意見は、とても参考になりました。3次会+締めのラーメンまで楽しみ、親睦を深めることができました。

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追記

 城野印刷所の訪問の後、商工会議所の部長の案内で震災の被害が特に大きかった地域を視察しました。県内外の最大限の協力により、当初よりは復旧は進んでいるものの、まだまだ人手や機材が足りないという現状でした。視察をしている地域でも、倒壊した家屋を撤去し、新しい家屋を建築する作業が、絶え間なく続いていました。
 被災した皆様とそのご家族、関係者の方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

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