h28_goukaku_takanori-sando

資格合格は結果であり、目的ではない。スキルアップができる環境を求めた結果、行き着いたのがTBCでした。

中小企業診断士を目指した理由

私が診断士を目指すと決めたのは2015年1月、20代最後の正月でした。 当時、医療系の専門職に7年間従事していたのですが、自分の将来を考えた時、このままいけば専門知識は人並みに増えていくだろうが、数百の人材の中で埋もれてしまうだろうと漠然とした危機感を感じていました。 差別化をしなければ!という焦りの中、どんなスキルを身につけようか?と色々模索しました。

インパクトがあって、今の会社で活かせる、或いは会社を飛び出して社会の中でも役に立つスキルが良いな…と思慮を巡らせるうちに辿り着いたのが、経営・ビジネスの仕組みを学ぶ事ができるMBAと中小企業診断士でした。 いずれも厳しい関門です。

当時、妻のお腹には赤ちゃんがいました。 費用もかかる上、休日を勉強に費やすとなると、家族の理解を得る必要もあります。どちらを選ぶかを考え、結果的に国家資格として安定したブランド力があり、時間およびコストが相対的に低い中小企業診断士かな…と腹に決め、妻にプレゼンしました。 資格の内容、今後のキャリアビジョン、合格率や予備校の費用、一般的な必要勉強時間、チャレンジ後の家事の分担など一通り説明したところ、少々の沈黙の後に 「メリットはよくわからないけど、決めたならサポートするから最後までやり切りなさい」 と背中を叩かれ大手予備校(TBCさんではありません)の門を叩きました。

TBCを選んだ理由

私がTBCの門を叩いたのはチャレンジ2年目の冬でした。初年度に一次試験をパスするも、二次試験でAACCの総合「B」判定。資格取得が目的ではなかったので、スキルが身につけば良いかと考えていたものの、試験結果が届いた時の落胆は想像以上でした。ただそれ以上に愕然としたのが、不合格通知を受け取った後、復習として再現答案を作ろうと思った時、二次試験終了からたった1ヶ月しか経っていないのに、殆どの知識を忘れていて再現答案が作れなかった事でした。 これではスキルが身についたとは言えません。

敗因を振り返ると、1年目はとにかくKey wordを詰め込む学習方法で知識が定着していない事、二次試験も模範解答のTeachingのみで意見交換の場がなく、アウトプットの質と量が圧倒的に不足していた事に気付きました。当時の私は一次試験対策で学んだ知識を武器に、企業の分析や助言を行うという感覚が無かったのです。

妻との約束もあり、2年目もチャレンジすることを決めるも、子供も産まれ、昨年以上にお金も時間も掛けられない。そんな中、曖昧な一次知識の「なぜ?」を教えてくれて、さらにアウトプットの質と量が確保できる予備校…と暗中模索し、TBCの説明会に行き着きました。

基本通信学習で、加えて月1回のスクーリングで受験生同士のディスカッションができる。時間の縛りとアウトプットの質と量についてTBCのシステムは私のニーズに合致していました。残る不安は、不足した知識の定着に応えてくれる予備校なのか?です。

説明会で私は鳥島先生に「繰り延べ資産が意味不明なので、分かるようにこの場で教えてください」と詰め寄りました。その時の先生の説明は見事に腹落ちするもので、私の期待した「なぜ?」に答えてくれる講師だと感じました。この予備校なら本当のスキルアップができそうだ、例え不合格になってもスキルアップしたという実感が持てる気がする…と感じ、申し込みを決めました。

TBC活用方法

私の場合、1年目の結果から運営管理、財務会計の知識が定着していない事が明らかだった為、両科目の一次のテキストを購入し、動画講義を最初から受け直しました。

この動画講義での復習とMailでの質問で、曖昧だった知識の「なぜ?」や「何に役立つのか?」、「知識同士の関係性」などが整理され、基盤知識の強化ができました。 また、二次試験対策テキストの「抽象化ブロックシート」と「具体→抽象→具体メソッド」も合格には外せないコンテンツでした。学習初期は講義で「ブロックシートを覚えなさい」、「具体→抽象→具体メソッドをやってみなさい」と指導されるも、多様性のある企業診断において、型にはめた考え方を強要するのはいかがなものか!?と否定的に捉えていました。

しかし、中盤になり実力の伸び悩みを感じ始めた頃、ある気付きがありました。 それは、二次試験が掴みどころ無い、難しい、と感じる理由の一つは、与件に盛り込まれた多くの具体的な情報が分析を複雑化させ、論点がぼやけて解決策が見いだせなくなるのではないかという事です。この仮説が正しければ、問題を一度抽象化し、解決の方向性を予め捉え、その方向性に準じて事例企業の状況に合った具体的な提案をすれば筋の通った回答が作れる。すなわちTBCメソッドは多様性のある企業診断においてとても有用じゃないか!と。

これ以降は、 具体→抽象→具体メソッドのトレーニングを繰り返し行い、ブロックシートを武器として定着させるべく、背景知識や理論を振り返りながら覚えました。時にはオリジナルのブロックシートも作成しました。 なお、この経験は試験だけに留まらず、仕事の中で複雑な情報から問題の芯を捉え、解決の方向性を考えるという点で活用できています。これは私が望んでいたスキルアップの実感でした。

診断士を目指す方へのメッセージ

診断士の試験勉強、特に二次試験の勉強は、楽しいような辛いような不思議な感覚を受ける方も多いと思います。 辛さの大部分は、「何が正解なのかが分からない」という『もやもや感』が原因だと私は感じていました。詰め込み型で勉強していた1年目は、そのもやもや感を抱えたまま試験に臨み、回答の軸も定まらず中途半端になっていたと思います。 TBCでの学習、特にスクーリングでのディスカッションでは、事例企業の状況、誇り、文化、社長のキャラクターなどをイメージしながら、その会社にとって最も良い提案は何かを議論をしました。 与件に出てくる企業は現実に在り、そこで抱える問題はリアルである。その前提を改めて認識すると、私なりの良い回答の定義が「事例企業の社長が『なるほど!』と納得できるもの」となりました。回答は社長に対するレポートだ!という観点です。

試験の目的を考えれば当然のことと思います。敢えて書くような事ではないかもしれませんが、試験勉強の中で当然と思われるこの観点が私は抜けていました。 良い回答のビジョンができると、回答の方向性も定まってくる。「従業員XX名、創業YY年」といったこれまで素通りしていた小さな与件情報も、企業のイメージを膨らませる上で貴重な情報だと、全ての与件情報に注意深く深くなる。事例企業への愛着すら沸いてきます。すると、いつの間にか正解を探す事よりも、より良い診断をしたいというMindになり、いつの間にかもやもや感は薄れ、試験当日が来るのが楽しみになっていました。

長く厳しい道も、楽しめれば勝ちだと思います。皆様もぜひ、楽しんで頂ければ幸いです。